株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー平堀剛のブログ

Hot Willerへのエール

Hot Willerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を
実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた
応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

#149

オフィスに出社する意味

2020年8月31日

コロナがもたらした働き方の変化、
それは、テレワークという働き方が常態化したこと。

当初は、コロナの感染予防が目的で、テレワークが推進された。

日々発表されるコロナ感染者数の推移を注視しながら、
出社できる機会をうかがっていたが、
ZOOMなどのWeb会議システムがあっという間に浸透し、
他者とのコミュニケーションも遠隔でも容易に取れるため、
テレワークによる弊害をほとんど感じなくなった。

そして、往復の通勤がなくなる快適さを、
時間消費とストレスからの解放という2つの点から実感する。

この通勤という日々繰り返されてきた行為がなくなるメリットを、
感じていない人はいないだろう。

また、通勤がなくなるメリットは企業側にもある。
それは、交通費とオフィス家賃の削減だ。

Web会議の定着により顧客との打ち合わせも移動が伴わなくなるため、
交通費は通勤にとどまらず、大きな削減効果を生む。

働く人にとっても企業にとっても、
これほど明確なメリットがあるテレワークは、
コロナに関係なく、これからも継続するのは間違いない。

 

ここで、考えなくてはならないのは、オフィスに出社する意味。

8月26日付けのPR TIMESでは、

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000060066.html?fbclid=IwAR015DngUPxeL3CdYTLDfv4guwOzjn6kgNJScceDXBA42EX-crVoVkse09E

「全国の総務担当者を対象にオフィスに関する調査を実施し、303名から回答を得た」
ということで、

・新型コロナで約7割がオフィスの見直しを実施・検討。見直し内容1位は「占有面積縮小」
・オフィスのメリット「仕事環境が整っている」「簡単な打ち合わせや質問がしやすい」
・テレワークより「オフィスの方が生産性高く働ける」66.7%
・これからの働き方は「オフィスとテレワークの融合」71.3%
・今後のオフィスの役割は「社内コミュニケーション」「チームでの作業」

という結果が発表されている。

みなさんの会社では、オフィスとテレワークの使い分けについて、
どのような基準が設けられているだろうか。

週に2回はオフィスに出社するようにとの回数基準なのか、
会議のある時には出社というような目的基準なのか、
これから各社が独自の観点から検討し基準を定めていくのだろう。

その上でみなさんは、オフィスのメリットや役割をどのように整理されるだろうか。

上記の調査の結果のように、オフィスのメリットを、
「仕事環境が整っている」「簡単な打ち合わせや質問がしやすい」

オフィスの役割を
「社内コミュニケーション」「チームでの作業」
と導き出すのだろうか。

仕事環境だが、自宅での仕事環境を整えれば、
オフィスに限定したメリットから外れる。

簡単な打ち合わせや質問も、チャットやWeb会議の利用で解決できる。

社内コミュニケーションもチームでの作業も、同様のツールを使いこなせば行える。

 

この数カ月間、
「テレワークできる仕事に従事している人にとってのオフィスに出社する意味」
について観察、調査しているのだが、

考えれば考えるほど、
オフィスに出社する意味が見いだせなくなっている。

こんな悶々とした思いで渋谷の街を歩いていると、
渋谷宮下パークの飲食街で食事をする多くの若者たちが目に飛び込んできた。

すると、

笑顔、会話、ファッション、BGM、色とりどりの看板、オブジェ、匂い、
このような刺激に触れた自分の心が、躍動しだす感覚を覚えた。

そして、「オフィスに出社する意味」の自分なりの答えが閃いた。

それは、「ワークスタイルの設計」である。

人の感性や価値観は、
その人が身を置いている環境から大いに影響を受けて形成される。

このことを念頭に置きながら、
自分が目標と定めるプロとしての仕事人像に近づくために、
どのようなワークスタイルを過ごせばいいのかを
考える必要があるのではないだろうか。

加えて、この問いの答えを考える前提に、
あらゆる定型業務がRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)のような
システムに置き換わる時代であることを組み込まなければならない。

要するに、これからは、
システムに代替できない仕事のスキルの向上が求められている。

この様な仕事を、一般にはクリエイティブ系と名づけられている。

クリエイティブを直訳すれば創造力となるのだが、
問題解決力、発想力、改善工夫、プロジェクトメンバーのモチベーション管理、
計画立案、顧客・取引先折衝などなど、

ケースバイケースでの対処ができる力と捉えていいだろう。

このようなクリエイティブ系の仕事の能力を高め続けるワークスタイルを
どうすべきかと考えると、
移動時間をかけてオフィスに行くの意味合いが、
自分なりに見えてくるのではないだろうか。

移動中に目にした風景から何かのヒントを得たり、
職場にいる他者の会話からアイディアが浮かんだり、
同僚の机の上にある本を手にしてハッとしたり、

ランチタイムでの雑談で癒されたり、
帰りがけの「ちょっと一杯やっていく」の一声から居酒屋でストレス発散したり、
移動中に思いがけない人に再会したりと、
外に出なければ得られないことは多々ある。

これらをストレスとして避けるのか、刺激として求めるのか。

この選択は、本人によってなされる。

 

このようにワークスタイルをどのように設計するかにより、
自身に与えられる刺激の種類や量も規定され、
1年後、3年後、5年後の自分の姿が決定づけられていく。

このような観点から、
オフィスとテレワークの使い分けの基準を考え、独自の基準を定めてみよう。

この選択こそが、クリエイティブ業務そのものと言えるので。

 

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代表取締役パートナー

平堀 剛

Hirabori Tsuyoshi

平堀 剛

1961年生まれ。東京都出身。

経歴

大学卒業後、電機メーカーに就職。先端技術の開発に汗を流すエンジニアを目の当たりにし、自分も何かをしたいと一念発起。学生時代からの夢、事業家(経営のプロ)を志しコンサルティング会社に転職。数多くの業界の経営実務に携わり上場(マザーズ)も経験した後に、小川とともに当社を起業。

コンサルティング・ポリシー

『本当の楽しみは、苦しみを乗り越えた者のみが味わえる』

支援実績(得意分野)

  • ◆目標達成に執着する管理者の養成
  • ◆顧客を愛顧客にする営業パーソンの育成
  • ◆中途・新卒社員の早期戦力化支援
  • ◆社員定着率の圧倒的な改善

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