#155
個別教育によって子どもの可能性が広がる社会へ
子ども向けの教育の理想について討論する番組を観て、
「なるほど」と思ったことがありました。
それは、基礎学力を身につけさせるのは、AIによる学習が有効だという主張です。
ちなみに、基礎学力とは、読む力、書く力、計算する力を指します。
これまでは、一人の先生が複数の生徒に授業するスタイルが当たり前でした。
この形式だと、先生は教科書の単元ごとに、複数の生徒に向かって一律に講義をし、
一律に宿題を出し、一律にテストをせざるを得ません。
教育の理想が個別対応にあるとはわかっていても、
このような体制下で先生にそれを求めるのは無理でした。
従って、一律教育を継続せざるを得なかったわけです。
この教育形式による弊害として、理解に時間のかかる生徒は置いていかれ、
理解の早い生徒は授業がつまらなくなってしまうことが挙げられます。
要するに、どちらにとっても効果性の低い教育となっていました。
ここで、救世主となるのがAIによる学習サポート。
AIであれば、生徒の理解度にあわせた問題の出題が可能となります。
生徒の理解度に合わせての個別問題を準備するというタスクをAIに担ってもらえれば、
先生は生徒が抱く疑問や関心に、個別に対応する時間を取れます。
AIプログラムの導入によって、理想とする個別教育が実現されるのです。
そして、子どもの理解度にあわせての教育が施されると、
基礎学力を習得するまでの時間がそうとう削減されるそうです。
討論番組の出演者たちはここに着目し、次のように結論づけました。
「基礎学力の習得にかかる時間が減ることで、子どもを学習塾に通わせるのは最悪の選択だ。
そうではなくて、子どもには自分の好きなことや興味のあることに、この時間をあてる。
本当の学びとは、自分の好きなことや興味のあることへの取り組みから生まれるからだ。
分野は、ダンスだろうが、音楽だろうが、工作だろうが、スポーツだろうが、
読書だろうが、キャンプだろうが、何でもいい。
子どもに、自分の好きなこと、興味のわくことを見いだしてもらうには、
親の自身の価値観や経験に囚われず、多種多様なことに触れる機会を
子どもに与えるのが肝要だ」と。
この話を聞いて私は、このような教育環境の中で育った子どもたちが創り出す社会が、
とても楽しみになりました。
ここまでコラムを書き進めて、以前、テレビで紹介されていた、
「無料で包丁を研ぐ小学生、河本陽向君。目標は100本」を思い出してネットで検索すると、
「目標の10倍の1000本の包丁研ぎ達成」という記事がヒットしました。
2021年1月の出来事です。
陽向君が一流の包丁研ぎ師になるのは間違いないでしょうが、
ネットに載っている取材記事に陽向君は、「将来の夢は冒険家」と答えていました。
個別教育によって、自身の資質を開花させた子どもたちにあふれた国が理想的なのは、
言うまでもありません。
そのためには、我々大人たちが、自分たちが受けてきた教育の仕組みを前提とせず、
近代的な手法を柔軟に受けいれる。そんな姿勢が必要となります。
来月のコラムでは、柔軟性に欠けた我々大人たちの実情を、
企業内教育を題材にして解説しますので、お楽しみに。
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