#156
面白い研修とつまらない研修
研修には、受講者受けのいいプログラムと、受講者受けの悪いプログラムがあります。
受講者受けのいい研修プログラムは、
・面白い
ことが、構成要素にあげられるでしょう。
従って、研修講師は、受講生に「この研修は面白い」と思ってもらえるように
研修プログラムを設計します。
研修の講師を引き受けたからには、
受講生が前のめりになるようなプログラムを考えるのは当然の心理だからです。
では、受講者受けの悪いプログラムとは、どんなものでしょうか。
「面白い」の反対語の
・つまらない
内容と結論づけられるのですが、それは、どんな研修でしょうか。
例えば、
・テキストに記載されていることを、淡々と進行させる内容
これは、講師にはもう一工夫してもらうべきこととして、今回の論点からは外します。
もしも研修会社に依頼して、このような研修が実施されたら、
プロとして失格ということで研修会社を変えてください。
今回、
・つまらない
研修の事例として取り上げたいのは、
「そんなこと言われなくてもわかっているよ」と、
受講生に思われる研修プログラムです。
その一例として、他のメンバーに仕事を依頼したり、仕事を受ける際には、
「5W1H」の視点を使って、仕事の目的や納期を明確に伝えなさい。
という内容の研修を題材にして解説します。
5W1Hとは、
Who:だれが
When:いつ
Where:どこで
What:なにを
Why:なぜ
How:どのように
という、6つ疑問詞を総称した言葉で、多くの人が知っています。
ですので、このような講義をすると、
「『5W1H』なんて知っているよ。
そんな誰もがわかっていることではなくて、
みんなが知らないノウハウを教えてもらいたいよ」
との思いを持つ人が出てきます。
このような人にとって、「5W1H」の研修は、
「そんなこと言われなくてもわかっているよ」という内容なので、
・つまらない
との研修評価になります。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
「そんなこと言われなくてもわかっているよ」と、思った人たちは、
「言われなくてもわかっていることだから、実践している」人と、
「言われなくてもわかっているけど、実践していない」人の2種類に分類されますが、
みなさんの会社に所属している人たちは、
「言われなくてもわかっていることだから、実践している」人たちは、
何人ぐらい存在していますか?
私の経験からの実感値では、10人に一人くらいでしょうか。
5W1HのWhen(いつ)に関連する、
・社内外問わず定められた業務の納期は守ること
・納期が遅れそうな時には、事前に報告
・相談して、納期を再設定すること
という視点が、全社員に守られている組織を想像してみてください。
大半の業務の納期が自律的に守られ、万が一、納期遅れが発生する場合には、
事前に報告や相談がなされている組織の生産性が高くなるのは、誰もが認めることです。
すなわち、When(いつ)の視点の活用の重要性は、
みんなが、「そんなこと言われなくてもわかっているよ」のことなのです。
ところが、When(いつ)で定められた納期を守れる人が少ないのが現実です。
従って、「そんなこと言われなくてもわかっているよ」という、
一見「つまらない」テーマの研修を実施する価値が高いのです。
今回のコラムでお伝えしたいことは、
「言われなくてもわかっているけど、実践していない」人に
「言われなくてもわかっていることだから、実践している」人になってもらうために、
「そんなこと言われなくてもわかっているよ」と思われる
一見「つまらない」テーマの研修を、
粘り強く続けていくことでした。
次回は、「そんなこと言われなくてもわかっているよ」というテーマについて、
ど真剣に取り組むと得られる成果を題材に取り上げますので、お楽しみに。
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