#158
生産性を向上させよう
みなさんは、自分の生産性をはかったことはありますか?
生産性とは、
の式で、表します。
分子の成果物は、職種によって異なります。
営業職の場合は、受注件数、受注額。
開発職の場合は、製品開発件数。
製造職の場合は、生産数、生産高。
総務職の場合は、事務処理件数。
また、これらの成果物には、品質が伴っていなければなりません。
契約した顧客から、「営業から聞いていた話と、実際の製品が違う」とのクレームを受けたら、
それは、営業の質が低かったということになります。
開発した製品が、他社の製品と比べて劣っていたら、この製品は売れません。
製造職にも総務職にも、成果物の品質は求められています。
では、みなさんの生産性をはかってみましょう。
直近の1ヶ月間で働いた時間の合計を、分母の投下時間の欄に、
そして、成果物の数や金額を分子の成果物の欄に記入してみてください。
この計算から、あなたの、1時間当たりの生産性が算出されます。
生産性は、分母の投下時間を減らすか、分子の成果物を増やすと高まります。
みなさんには、生産性を高める余地がどの程度あるでしょうか。
次に、会社の業績向上に寄与するために、自分が目指す生産性を定めてみましょう。
ちなみに、会社の生産性は次の計算式ではかります。
分母にあてはめる数値を全社員の労働時間の合計にすれば、
1時間当たりの売上高、粗利額、営業利益が算出できますが、
総労働時間の集計に手間がかかる場合があるので、社員数での算出を提示しました。
会社の生産性も、分母の社員数を減らすか、
分子の売上・粗利額・営業利益を増やすと高まります。
計算上はこの2つの視点に絞られるのですが、
できる限り分母の社員数を減らさずに、分子の売上・粗利額・営業利益を増やしたい。
この思いは、経営者をはじめとした全社員に共通するものでしょう。
昨年から続くコロナウィルスの蔓延防止のための経済活動の自粛によって、
多くの企業は売上の低迷に苦しんでいます。
まだ、アフターコロナの出口の光は、はっきりとは見えてきません。
しかし、コロナは必ず収束し、経済活動は復活します。
この時に、自社の業績をV字回復させるために、
自身の生産性を高めるための準備を抜かりなくおこなっておくことが肝心です。
自分が働いた時間当たりの成果物の量と質を厳格にはかり、
創意工夫を重ねていきましょう。
創意工夫とは、能力開発に留まらず、
これまでの仕事のやり方の改善や、自動化ツールやシステムの導入、
ベテラン社員しか携われなかった業務の新人への移管などを意味します。
コロナ以前の仕事の進め方と比較して、一人当たりの生産性を数段向上させる。
このような課題を、自分には与えられているのだと認識して、
日々の業務に取り組んでいきましょう。
そうすれば、コロナ後の会社の生産性指標は、すべて好転させられます。
生産性の向上に意識を集中させ、経済の危機をチャンスに変えていきましょう。
※生産性を上げようと取り組む方々のための
『Teachmebiz』を使った動画マニュアル作成の解説サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/case/detail03/