株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー平堀剛のブログ

Hot Willerへのエール

Hot Willerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を
実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた
応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

#161

オリンピック・パラリンピックが目指すことは

2021年8月30日

みなさんは、オリンピック憲章に目を通したことがあるでしょうか。
私は、ある報道をきっかけにして、オリンピック憲章の全文を読んでみました。

オリンピック憲章には、
・フェアプレー精神
・平和推進
・政治的中立の維持
・差別反対
・男女平等原則の実践から女性の地位向上の促進
・ドーピングに代表される試合の不正操作および不正行為への対抗
・選手への医療と健康に関する対策の支援
・スポーツと選手の政治的または商業的な不適切利用の反対
・あらゆる形態のハラスメントおよび虐待からのアスリート保護

が記載されていて、
これらについては、ほぼ想定通りの内容でした。

私が、オリンピック憲章に注目するきっかけとなった出来事とは、
「国別メダル獲得数一覧」の作成が、オリンピック憲章の57の
「IOC と OCOG は国ごとの世界ランキングを作成してはならない」
との定めに違反するという記事。

何を隠そう私は、国別順位の表示サイトに事あるごとにアクセスして、
日本が歴史上、最大のメダルを獲得したことを大喜びしていました。

メダルを獲得した自国の選手を称えるのはごく自然の心理なので、
オリンピック憲章の57は、このことを禁止しているわけではないと思います。

オリンピック憲章の57は、ナショナリズムにより、
国家間の競争を扇動してはならないことを意味しているものと理解します。

これまでのオリンピックの歴史の中で、
オリンピックがナショナリズムの高揚に利用された事実があるので、
盛り込まれた条文なのでしょう。

私が、今回の体験で問題視したかったのは、
オリンピック憲章の57に関連した記事を目にして初めて、
「国別メダル獲得数一覧」の作成は、
オリンピック精神に反する行為だと自覚したことです。

私は、オリンピックが差別や政治的な対立をなくしていく平和の祭典であるとの
認識をしていたのですから、「国別メダル獲得数一覧」についても、
同じ意味合いで捉えるべきだったのです。

このように少し立ち止まって考えればわかることが、わからない自分。

「日本人は、平和ボケしている」と揶揄されて久しいですが、
私はすでに、ゆでガエルになっているのかもしれません。

SNSが、我々民衆にとっての、重要な情報源になった今、
デマ情報に踊らされるなという警告が始終流れるようになりました。

炎上という言葉も一般化し、
SNS上の一言や、一枚の写真、動画で、民衆の怒りに火がつく。

こんな時代だからこそ、各種の規定や法律が設けられた根拠や目的を
冷静に読み解いて判断する力が、我々民衆には必要となっています。

コロナパンデミックの中で開催されたオリンピック・パラリンピックは、
このようなことを我々に示唆している。そんな思いを強く持ちました。

 

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代表取締役パートナー

平堀 剛

Hirabori Tsuyoshi

平堀 剛

1961年生まれ。東京都出身。

経歴

大学卒業後、電機メーカーに就職。先端技術の開発に汗を流すエンジニアを目の当たりにし、自分も何かをしたいと一念発起。学生時代からの夢、事業家(経営のプロ)を志しコンサルティング会社に転職。数多くの業界の経営実務に携わり上場(マザーズ)も経験した後に、小川とともに当社を起業。

コンサルティング・ポリシー

『本当の楽しみは、苦しみを乗り越えた者のみが味わえる』

支援実績(得意分野)

  • ◆目標達成に執着する管理者の養成
  • ◆顧客を愛顧客にする営業パーソンの育成
  • ◆中途・新卒社員の早期戦力化支援
  • ◆社員定着率の圧倒的な改善

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