#168
バズっちゃいました
小学生のなりたい職業ランキングに、
「ユーチューバー」がトップ10に入ってきたのは、いつごろなのでしょうか。
ネット検索してみると、2017年ごろからのようです。
You Tubeのサービス開始は2005年とのことなで、
12年の時を経て職業の人気ランキングに入るまで一般浸透したのでしょう。
また、最近はテレビ離れも進んでいるようで、かくいう私も、
テレビよりもYou Tubeの視聴時間が長くなっています。
私が見るYou Tubeのジャンルは、
感動エピソード、歌姫、ボクシング、神業、政治経済、
ニュース解説、宇宙の神秘、切れ切れダンス、
落語、DIY、グルメ系、手品の種明かし…
と、止めどなく書き足せます。
このように自分の関心事に合わせて視聴できるYou Tubeは、
テレビと差別化された魅力があるため、視聴時間が伸びるのでしょう。
テレビとYou tubeの違いは、他にもあります。
それは、一般人の参加。
You tubeは、映像業界に属しているプロだけではなく、
一般の人(素人)も動画を制作してアップしています。
広く一般に公開される映像は、プロが制作し専門局が放映するという
これまでの常識を、You tubeが変えてしまいました。
私たちは、同じことが企業内教育の場でも起きている実情を見ています。
それは、動画による各種作業手順の見える化の普及です。
先日、当社のクライアント先からこんな笑い話を教えてもらいました。
「平堀さん、私が映っている動画が、社内でバズっちゃいました」
これだけだと意味が分からないので詳細を尋ねてみると、
彼が担当している専用機械の作業手順の動画に対して、
他の社員からコメントが返ってきた。
このコメントの数がとても多かったので
“バズった”との表現になったことがわかりました。
数が多いといっても10人程度とのことですが、社員数は100名なので、
「“バズった”との表現は当てはまるね」と、
私も笑顔で応えたのですが落ちがありました。
それは、コメントの内容です。
彼が示した作業手順がわかりやすかったというコメントは皆無で、
・作業服の袖が汚れている
・作業用の帽子をきちんと着帽した方がいい
という、お小言コメントが大半だったとのこと。
彼は、愛されキャラなので、このようなコメントで“バズった”のでしょう。
社内の動画マニュアルに、“バズる”という表現が使われ出した。
この事実を垣間見て、私は、
「背中を見て学べ」の時代は終わり、「動画を見て学べ」が、
企業内教育でも常識になり出したとの思いを強くしまた。
動画マニュアルが企業内にあるのが常識になりつつある今、
この環境を整えていない企業は、新人が入社した際に、
「動画マニュアルがないんですか?」と、
驚かれる時代を迎えたと言えるのではないでしょうか。
過去の常識にとらわれず、今の時代に常識を変化させていく、
そんな企業に求職者は魅力を感じるものなので、
近代ツールを積極的に使っていかない手はないと、
社内の動画マニュアルに“バズる”が使われ出したエピソードから、
思いを巡らせたコラムでした。
※私たちの推奨する動画マニュアル作成ツール
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