#171
営業車にGPSを搭載するのは監視のため?
配送車両にGPSを搭載して、移動効率を測定する企業が増えてきました。
私が担当するクライアントでもこのシステムを導入し、
数十台ある車両の時間当たりの移動距離や、
スピード超過、そして、緊急停止の実態を管理しています。
このように運転の実態がデータで可視化されたことにより、
事故の発生率も大幅に改善されています。
各ドライバーが自身の運転実態を客観的に把握できるようになったことが、
その大きな要因のようです。
そこでこの企業では、ルート営業用の車両にも
このGPSを搭載してみてはどうかとの提案が出されました。
この時の数十名の営業パーソンの反応はイマイチで、
彼らの表情には、
「監視されるようで嫌だな」という拒絶感がにじみ出ていました。
もし、みなさんが同様の立場に立たされたら、
GPSの搭載を快く受け入れますか?
それとも拒絶感を示しますか?
話は変わりますが、サッカーのJリーグのサイトに、
選手別のトラッキングデータ(走行距離)が掲載されているのをご存じでしょうか。
このサイトのURL
https://www.jleague.jp/stats/distance.html
走行距離とは、選手が走った1試合あたりの距離の平均値を表しています。
このデータが開示されたことで、各選手の運動量が可視化されました。
Jリーグのサイトでは、走行距離の長さの順位が表示されています。
ここで、話をもとに戻しましょう。
「選手別の走行距離を可視化してはどうか」との提案が、
Jリーガーに示されたとき、彼らはどのような反応をしたのでしょうか。
調べはついていませんが、「監視されるようで嫌だな」という拒絶感は、
示さなかったのではないでしょうか。
なぜかというと彼らは、
観客に見られてなんぼの世界でプレイをしているからです。
要するに、自分のプレイを見られるのは当たり前ということです。
また、各選手の走行距離がオープンになれば、
ライバル選手の実態をつかめるので、
この実績を基にして自身の走行距離の目標も定められます。
従って、各選手は走行距離の可視化に関する提案を、
前向きに受け入れたと推察できます。
ルート営業を担当する社員のみなさんも、
Jリーグ―のサッカープレイヤーと同様に、
仕事(プレイ)を通じて給与を得ているプロフェッショナルです。
従って、ルート営業の社員も自身の行動が可視化されるのは、
歓迎すべきこととして受け入れるのがあるべき姿なのではないでしょうか。
営業車の停車時間は、ルート営業先への商談時間に近似するので、
各営業担当者の停車時間の長短を比較することで、
商談時間の傾向分析ができます。
また、停車時間が極端に短い場合には、
客先担当者が不在だったとの推定が成り立ちます。
客先担当者に会える時間帯を選んでの訪問計画に練りなおすことで、
面談率が向上し、短い停車時間の回数が減るかもしれません。
また、ルート営業先を近隣にグループ化して訪問計画を立てることで、
1回当たりの移動時間も短くできます。
ルート営業の担当者たちが、
自身の営業成績を上げることを目的にしてGPSの導入を検討すると、
このような発想が出てくるはずなのです。
自らの行動の可視化によって、
成果を生み出すための改善の糸口をつかめるという前向きな気持ちで、
GPSをはじめとする近代ツールを使いこなしてみてはいかがでしょうか。
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