#179
「神様へお願いするなら…」の質問になんと答えますか?
将棋界の天才と言われている、藤井聡太氏。
今から2年前に、驚くような名言を残していました。
それは、ある講演会の質問への答えでした。
この講演会には、藤井氏以外に4名の棋士が登壇していて、
司会者は全棋士に向けて、次の質問を投げかけました。
「将棋の神様にお願いするとしたら、何を願いますか?」
一人目の棋士は、
「全部の対局を勝ちにしてほしい」
二人目の棋士は、
「強くしてほしい」
「根性をつけさせて欲しい」
三人目の棋士は、
「現役をあと30年続けさせてほしい。そうすると80歳になっているんですけど」
四人目の棋士は、
「私は、棋戦を増やしてほしい。対局をもっとしたいから」
との回答でした。
これらの答えを聞いた司会者は、
「みなさんの向上心は凄いと思います」とコメントした後に、
藤井氏に回答を求めるのですが、彼はなんと答えたでしょうか。
1分ほど時間をかけて、藤井7段の回答を想像してみてください。
…カッチ…
…カッチ…
…カッチ…
…カッチ…
答えは、
「一局お手合わせ願いたい」
でした。
神様へのお願いが、神様との対局とは。
この答えに触れて感動するのは、私だけではないでしょう。
“仕事を心底楽しむ人とは、
勝ち負けだけに囚われず、勝ちも負けもどちらもあるものと捉えて、
仕事と向き合っている”
私は、このように解釈しました。
それは、藤井氏が「神様に勝ちたい」と言わずに、
神様との対局を望んだからです。
このような思いに浸っていると、次の名言が私の脳裏に浮かんできました。
僕はこれまで9000本以上のシュートを外してきた。これまで300試合近くに負けてきた。
決勝シュートをまかされながら、外したことが26回ある。
人生で何度も何度も失敗してきた。だからこそ、こうして成功しているんだ。
アメリカのバスケットプレイヤーとして有名な、マイケル・ジョーダン
こういうときに思うのは、別にいい結果を生んできたことを誇れる自分ではない。
誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、
僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。
日米通算4000安打を記録した野球選手のイチロー
試合を決定づけたシュートやヒットではなく、
この結果を生み出すために繰り返してきた失敗をクローズアップして語る、
ジョーダンとイチロー。
彼らからも、勝ち負けだけに囚われず、
勝ちも負けもどちらもあるものと捉えて、
仕事と向き合っていることが感じ取れます。
「成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないこと」
と、世界の発明王トーマス・エジソンの伝記にあるように、
我々ビジネスパーソンも、挑戦心を持って日々の仕事に打ち込みたいものです。
今回ご紹介した藤井聡太氏の動画は、
【将棋 藤井七段へ質問「神様へお願いするなら・・・」】
との題で、You Tubeに掲載されています。
https://www.youtube.com/watch?v=HTrayReXuJU
所要時間は10分ほどですが、7分ごろから、
「神様へお願いするなら・・・」の質問が始まります。
みなさんも、お時間のある時にこの動画を視聴してみてください。
きっと、清々しい気分になれるはずです。
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