株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

代表取締役パートナー平堀剛のブログ

Hot Willerへのエール

Hot Willerとは「独自の志を持ち、その実現に向けた活動を
実直に続けている人」を表す当社の造語です。そういう方々に向けた
応援メッセージを贈りたいという想いで毎月書いています。

#180

変えられるのは“自分”か“他人”か?

2023年3月31日

みなさんは、
「変えられるのは“自分”か“他人”か?」
と問いかけられたら、どのように答えますか。

能力開発の基本となる答えは、
「変えられるのは自分で、他人は変えられない」
です。

それは、他人がとやかくアドバイスしても、
本人に変わろうという気がなかったら変わらないからです。

自分が変わりたい。何らかの能力を身につけたい。
という意思を持たない限り、自己変革はできない。

私はこれまでこの基本原則を、イギリスのことわざ

You  can  take  a  horse  to  the  water, but  you  can’t  make  him  drink.」
(馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない)

を引用して紹介してきたのですが、

先日、真っ向から否定されてしまいました。

異を唱えたのは、20代半ばの女性店長。
毎月私の研修を受講している、とても前向きで能力の高い方です。

懇親会の席の雑談で、チームメンバーの育成の仕方が話題となり、私が彼女に、
「変えられるのは“自分”か“他人”か?」
と尋ねると、

「他人ですよね」
と、自信に満ちた表情で答えました。

この回答を聞いた私は、
「おいおい、これまで、さんざん研修で伝えてきたことだから、ちゃんと考えてよ」
と言うと、彼女は、

「変えられるのは他人だと思います」
と、答えを変えませんでした。

そして、次のように理由を説明しだしました。

平堀さん、私は、とても意思が弱い人間で、
自分で自分を変えようと思って変えられたことはありません。
でも、今の会社に入って、社長や先輩からのアドバイスや仕事での指導、
そして研修に参加することで、変わらなきゃという意思を持てるようになりました。
今の私は、他人によって変えられているので、このように答えたのですが
間違っていますか?

と。

彼女は、「学生時代の偏差値45!」とあっけらかんと言い放つオープンな性格で、
勉強は大がつくほど苦手だと宣言しているのですが、
今年はソムリエ試験の合格に向けて、毎日4時間~5時間勉強しているので、
自分が変わったという主張には説得力があります。

また、自身の実体験を基にして、
「変えられるのは他人」
との考え方を土台にして、店長として人材育成に当たっているので、
店舗メンバーへの関わり方が極めて親密で、好影響の輪も広げています。

彼女には、このような行動事例があるので、私は、
「変えられるのは“自分”か“他人”か?」
の答えは、“他人” であっているよと受け入れざるを得ませんでした。

自分で考え、行動しながら答えを導き出す人のエネルギーの強さを実感できて、
とてもすがすがしい出来事でした。

 

彼女とこの話をしたのは、侍ジャパンがWBCで優勝した日。
大谷翔平選手が、アメリカとの決戦の前のミーティングで

僕からは今日だけ、憧れるのをやめましょう。
ファーストにゴールドシュッミトがいたりとか、
センターを見たら、マイク・トラウトがいるし、
外野にムーキー・ベッツがいたりとか。

野球をやっていれば、誰しもが聞いたことのあるような選手たちがいると思うんですけど、
今日一日だけは憧れてしまったら越えられないんで。

僕らは今日、越えるために、トップになるために来たので。
今日一日だけは、彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう。
さぁ、いこう!

と、チームメンバーを鼓舞し、それを全員で体現した日。

大谷によって、日本の野球選手が変わった姿を、我々は目にしました。

まさに、彼女が主張する、
「他者からの影響で人は変わる」
ことが、立証された瞬間でした。

懇親会で
「変えられるのは“自分”か“他人”か?」
の談義を終えて帰路につくと、彼女から次のようなLINEが入ってきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

平堀さん、お疲れ様です!

本日は会議と懇親会をありがとうございました!
平堀さんのお話をきいていると自分の知識不足をより痛感します。
感覚だけではなく何故なのか?を考えてもらってから伝えることの癖づけを
リーダーとして行っていきます。

また感覚的に決めてることはチームとしての基盤は弱くなるので
しっかりと論理づけで話せるよう勉強や、たくさん色々な人と話していきます!

本日はありがとうございました!

・・・・・・・・・・・・・・・・・

このLINEから、彼女の成長欲求の高さが伝わってきます。

 

結局、自分が変わるのも、他人が変わるのも、この根底には、
「素直さ」や「成長欲求」が備わっています。

この資質を引き出すのが、能力開発の第一歩なのでしょう。

※下記サイトもご覧ください。

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>>>レジリエンス研修

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代表取締役パートナー

平堀 剛

Hirabori Tsuyoshi

平堀 剛

1961年生まれ。東京都出身。

経歴

大学卒業後、電機メーカーに就職。先端技術の開発に汗を流すエンジニアを目の当たりにし、自分も何かをしたいと一念発起。学生時代からの夢、事業家(経営のプロ)を志しコンサルティング会社に転職。数多くの業界の経営実務に携わり上場(マザーズ)も経験した後に、小川とともに当社を起業。

コンサルティング・ポリシー

『本当の楽しみは、苦しみを乗り越えた者のみが味わえる』

支援実績(得意分野)

  • ◆目標達成に執着する管理者の養成
  • ◆顧客を愛顧客にする営業パーソンの育成
  • ◆中途・新卒社員の早期戦力化支援
  • ◆社員定着率の圧倒的な改善

当社での役割

  • ◆当社社員の家族への感謝の手紙発送
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