#185
遅刻癖が解消された
今回は、長年、遅刻を繰り返していた社員が遅刻しなくなった事例の紹介です。
新卒入社8年目の社員。年齢は26歳。
入社当初から遅刻癖があり、遅刻をなくすための指導を繰り返し施してきました。
彼の性格は、人懐っこく素直なので、遅刻するたびに
「みなさんに迷惑をかけて申し訳ないです。金輪際遅刻は致しません」
と反省するのですが、遅刻癖は一向に直りませんでした。
・寝る前のゲーム禁止による睡眠時間の確保
・モーニングコールによる起床サポート
・職住接近の地域への引っ越し、通勤時間の削減
・新人の育成を担当させることでの責任感の醸成
と、考えられる対策を講じてきたのですが、効果はあがりませんでした。
結果として、遅刻と言えば〇〇君。
という、不名誉な称号がつくようになっていました。
ところが、彼はこの1年間、まったく遅刻しなくなりました。
この理由を彼に尋ねても、
「ある時からなんとなく、寝坊しなくなった」
と、ピンとくる答えが返ってきません。
遅刻癖が解消された要因が何かあるだろうと、彼のことを分析すると、
「これだ!」と確信できる要因が見つかりました。
それは、卓越した業務能力を身に着けたことでした。
彼は飲食店に勤務していて、担当業務は料理です。
所属企業では料理コンテストを実施していて、
開発した料理のトップ3を毎月20名の中から選出しています。
彼はここ数年上位にランクインすることが増えていて、
この結果と遅刻の回数が相関していました。
新しいメニューを開発するには、
・幅広い料理の知識
・調理技術
・盛り付け技術
・創造性
が必要です。
調理が好きで飲食企業に入社した彼は、コツコツとこれらの能力を磨いてきたのでしょう。
また、この企業が料理コンテストを実施していたことも彼の助けとなっています。
彼が開発した能力をお披露目できる環境が与えられていたからです。
遅刻は他のチームメンバーに多大な負担をかける、あってはならない行為です。
従って、遅刻はことあるごとに問題視されます。
今回の事例から、このことだけに意識が向いてしまうと、
能力開発の芽を摘んでしまうだけではなく、
遅刻という基本行動を正すチャンスもなくしてしまうことが学びとれます。
人材の多様性を認め合い各人が有している資質を最大限に活かす
ダイバーシティーマネジメントをスローガンに掲げる会社は増えていますが、
実践できている会社は少ないのではないでしょうか。
遅刻や提出物の遅れ、挨拶や身だしなみといった
目につきやすい行動だけを評価の対象とせず、
各社員が有している資質に目を向けるマネジメントを並行させることで、
社員の能力開発が促進され企業が活性化する。
まさに、担当業務そのもののパフォーマンスに着目することが
マネジメントの要諦となっているとの教えとなりました。
今回紹介した遅刻を克服した社員の事例の通り、
人は能力の向上とともに自信が高まり、行動が変わるきっかけとなるので、
各社員が担当している業務の生産性(仕事の質と量)に
着目するマネジメントをしてみてはいかがでしょうか。
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