#187
旅のしおりと事業計画
9月末から現地2泊3日の日程で、
当社は、4年ぶりに海外研修旅行をしてきました。
渡航先は、タイのバンコク。
この時期は雨季のため雨が心配でしたが、
日中は天候にも恵まれ予定していた観光をすべて満喫できました。
ということで、今回のコラムでは、旅を楽しめた理由を説いてまいります。
海外研修を楽しめた最大の理由、
それは、“旅のしおり” が、あったことです。
しおりには、
・日時
・訪問先
・移動手段
・路線図
が記載されています。
訪問先の欄にはQRコードがコピーされ、
スマホで読み取れば訪問先のホームページにアクセスできます。
路線図、これがとても助かりました。
移動は、電車と水上バスを利用したのですが、
駅にある路線図だけでは経由ルートがわからず、
とまどうことがしばしばあったからです。
そして、日時の欄に設定されている時間。
これが、絶妙でした。
移動、観光、食事、休憩の所要時間の設定が抜群で、
ハード過ぎず、ゆっくり過ぎず、丁度よい間合いになっていました。
6人での渡航でしたが、“旅のしおり” のお蔭で、一致団結して旅を楽しめました。
一致団結は、今回のコラムの第2のテーマ。
一致団結を辞書で調べると、
集団や組織の大勢の人々が、特定の目的を達成するために、
心を一つにして協力しあうこと
と、あります。
旅先で、各人が手にしている“旅のしおり” を、みんなが同時に見ている姿は、
まさに、特定の目的を達成するために、心を一つにして協力しあう形の現れでした。
集団での旅行ではなくてはならない“旅のしおり” は、
会社組織において一致団結チームをつくる上での、参考になるのではないでしょうか。
会社に存在する“旅のしおり” に代わるものはなんだろうかと思考をめぐらすと、
事業目標・事業計画が浮かびます。
事業目標・事業計画には、「何を」「いつまでに」「どれくらい」達成させなければならないか
という目標が書かれています。
“旅のしおり” の
「何を」は、訪問先に、
「いつまでに」は、日時を示し、
「どれくらい」は、予算に該当します。
当社では、海外研修は、“旅のしおり” を、全員が事あるごとに手に取って確認していましたが、
期初に発表している事業計画はというと、そうはなっていません。
年間の達成予算は、全員の頭に入っていても、
予算を達成させるために設定した施策については、蔑ろになっています。
“旅のしおり”は、全員が事あるごとに手に取って確認するのですが、
“事業計画”は、蔑ろにしてしまう。
この差は、どこからくるのでしょうか。
“旅のしおり”は、未知の渡航先での、答えのある道標ですが、
“事業計画”は、既知の事業内容の、答えのない標語が示されています。
違いをまとめると、
未知と既知。答えのあるとなし。
ここに、全員が手に取るかどうかの違いの根源があるようです。
人は、未知なことに着手するのは不安なため答えを求めます。
なので、未知の渡航先では、
答えのある道標が書かれている“旅のしおり”を手に取るのでしょう。
であるなら、“事業計画”も、未知の事業推進方法を見出すために、
答えを見つけ出す指針が示されていると捉えてみてはいかがでしょうか。
このように認識すれば、旅のしおりと同じように、
全社員が事あるごとに手に取って確認するようになるかもしれません。
事業計画を事あるごとに手に取って確認するチームは一致団結していると、
一概には決めつけられませんが、当たらずといえども遠からずなのではないでしょうか。
今回のコラムを読まれたのをきっかけとして、
年初に作成した事業計画を、毎月の会議で手に取って確認することを
試みてはいかがでしょうか。
事業の行き先と行程を相互に確認しあえ、一致団結すべき課題が明確になるはずなので。
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