株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント井口義隆のブログ

ハッと気づかされる大切なこと

プライベートと仕事は密接に関わっています。仕事と関係ないプライベートの
時間の中でも、アンテナを立てれば仕事に役立つことはたくさんあります。
そんな「ハッと気づいたこと」を大切にしたいという想いで毎月発信していきます。

#38

実際に体験してわかった画期的な教育方法

2021年3月8日

営業電話の際、『反転学習』という言葉を伝えると、
知っている方が増えているように感じます。

以前はほとんど知られていませんでしたが、認知が広がりつつあるようです。

段々と注目を浴びつつある反転学習。今回はこの反転学習についてです。

 

反転学習について調べてみると、文部科学省が発行している記事を見つけました。
正確には「反転授業」についてですが、同じことです。

以下に一部を引用します。


反転授業とは従来、教室で行われていた「知識伝授」の要素をビデオ化し、
自宅にて学習し、従来、自宅で宿題を通して行われていた
「知識の咀嚼」の要素を教室で行う教育形態。

教室で双方向の授業(アクティブ・ラーニング)を展開したり、
生徒の習熟度に応じて教員が指導をしたりできることにメリットがある。

最近の動きとしては、全員が同じ教材を同じペースで進めるのではなく、
生徒ごとの進み具合に応じて、必要なビデオ教材等を自宅で学習し、
生徒ごとに教師が教室で指導するといったことも模索されている。


私達は実際にこの反転学習を活用して学習を行っています。

その方法とは「新しい経営学」という課題図書を事前に学習し、
受講者同士で設定されたテーマについてディスカッションをする
という方法です。

どこが反転学習なのか、もう少し詳しく説明します。

  • まず「新しい経営学」を課題図書として学習対象者が購入します
    書籍は「ターゲット」「バリュー」「ケイパビリティ」「収益モデル」
    「その他」の5章に分かれていて、それぞれの章がさらに5項目ぐらいに
    わかれています
    1回の学習は1項目ずつで、ページ数にすると大体5ページ程度です
    対象ページを読み、わからない用語などを自分で調べます
  • 該当ページを理解したら、受講者はGoogleフォームを使用したテストに回答します
  • 回答後は講師が採点し、点数を全員で共有します

ここまでが事前に行う自己学習です。
ここからは自己学習した内容を踏まえて、さらに深く理解するための
ディスカッションの準備をします。

  • 内容を理解した上で、項目ごとに設定されたテーマについて、
    事前に自分の考えを回答します
    回答はGoogleスプレッドシートを使用しています
  • ディスカッション当日は、Zoomに接続し、
    お互いの回答をGoogleスプレッドシートで確認します
    確認後、それぞれの回答に対して質問や意見を出しながらディスカッションします

 

以上のような形で実施しています。

この反転学習の良い点は、
1.新しい経営学の理解を自分のペースで行うことが出来ること
2.事前学習をすることで教育者の教える時間を短縮することが出来ること
です。

 

◆ 1に関して

個人個人で学習スピードは全く異なります。
1回で理解できる人、3回聞かないと理解出来ない人、
周囲が知っている言葉を自分が知らないことでついていけなくなってしまう人など、
様々な人がいます。

私自身、この新しい経営学の事前学習をしていると、
過去の知識から簡単に読み進められる項目と、
知らない言葉が多く、読むのに時間がかかる項目とがあります。

反転学習に変わったことで、
読むのに時間がかかっても周囲に迷惑はかけないので、
気持ち的にも楽になっています。

 

◆ 2に関して

基礎知識を事前に自分で学習して上でディスカッションに参加するので、
研修担当者は、いわゆる研修の座学部分の説明に時間を割かなくて済みます。

最近ですと、特にリバースイノベーションについての学習において
非常に効果が高かったです。

事前に書籍で学習し、
Panasonicがyoutubeで公開しているリバースイノベーションの動画を視聴、
その上で自社ではどのようにリバースイノベーションを活かせるのかを
皆で考えました。

リバースイノベーションとはグローバル企業が発展途上国で、
その国のニーズを汲み取り、ゼロベースから商品を開発することです。

ディスカッションの中で、私はこのリバースイノベーションを
グローバル企業と発展途上国という2つの視点ではなく、
自社とクライアントという2つの視点で考え、自社の商品を提供するのではなく、
お客様から教えていただいた課題を基に、適した解決策を提供することと置き換え、
参加者に説明をしました。

そこから話が発展していき、
自社で提供を始めた無料動画作成ツールの勉強会サービスは、
「マニュアルを作ろうと思うけど本数が多くないから、自社でやりたい。
でも動画作成はやったことがないからわからないことが多くて後回しにしたい」
と考える担当者のニーズを基に作成したサービスなので、
リバースイノベーションとまさに同じものではないかということに
気づくことが出来ました。

 

このように、反転学習は1人1人に合わせた学習が出来ることや
講師が教育にかかる時間を減らすだけではなく、
全員が同じ知識を持った上でディスカッションをすることが出来るので、
話も発展していきます。

これが研修だと、その場で話を聞き、理解し、
ディスカッションをするケースが多いと思います。

先程もお伝えしましたが、中には、一回では理解できない、
自分の考えをまとめられないなどのケースも少なくなく、
ディスカッションを行っても全員が意見を言い合うような
活発なディスカッションになりにくいケースも少なからずあるでしょう。

反転学習は、
「研修は一週間ずっと実施しないと必要なことを伝えられない」
「せっかく研修を実施しても現場で活かせている人が少ない」
「研修の準備に時間がかかって、4月から6月ぐらいまで他の業務に手をつけられない」
といった研修担当者が抱えている課題を解決する
画期的な方法だと私は感じています。

すでに私達の支援しているある飲食店では、この反転学習を取り入れています。

ぜひ興味がある方がいらっしゃいましたら、私までご連絡ください。

 

※下記サイトもご覧ください。

日本初のレジリエンス研修専門サイト
>>>レジリエンス研修

※弊社オウンドメディアの『マネジメントDX』はこちら。
>>>https://management-dx.jp/

※動画マニュアル『Teachmebiz』の専用サイトはこちら。
>>>https://teachme.h-mbo.com/

コンサルタント

井口 義隆

Iguchi Yoshitaka

井口 義隆

1985年生まれ。神奈川県出身。

経歴

大学卒業後、テレビ番組の制作会社にてバラエティ番組等のディレクターを経験。
映像業界の次のステージとして、映像機材を販売する営業職に就く。昼夜も関係なく、激務が当たり前の映像業界に関わる中で、人を大切にする企業、働いていて楽しいと思える企業を増やしたいという思いからアッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社を決意する。

セールス・ポリシー

『千里の道も一歩から。少しずつでも歩みを止めない。』

支援実績(得意分野)

  • ◆業界経験者ならではの技術を駆使した動画マニュアルの作成代行
  • ◆自身の経験から生み出した「撮影・編集ノウハウ」を詰め込んだマニュアル作成勉強会
  • ◆動画マニュアルを組織に浸透させるための事務局支援

当社での役割

  • ◆平堀、小川から出る異なる指示に愚直に取り組み、二人に指導内容の矛盾に気付かせること
  • ◆毎日夕飯の支度をするなど、女性の社会進出を本気で応援する夫の鑑が何たるかの模範を示すこと
  • ◆営業で使う動画マニュアルのサンプルを作りつつ、社内の清掃マニュアル・備品管理マニュアルを整備すること
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