株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント井口義隆のブログ

ハッと気づかされる大切なこと

プライベートと仕事は密接に関わっています。仕事と関係ないプライベートの
時間の中でも、アンテナを立てれば仕事に役立つことはたくさんあります。
そんな「ハッと気づいたこと」を大切にしたいという想いで毎月発信していきます。

#62

仕事で活かすためのレジリエンス力

2023年2月28日

皆さん、こんにちは。
今月もレジリエンスについてお話します。

レジリエンスとは「回復力」や「逆境力」と訳されることは
12月のコラムで書きました。

書籍を読んだりセミナーに参加すると、
多くの場合上記のように訳されることが多いと思います。

私もレジリエンスのことを「元の状態に戻る力」と話しています。

しかし、このように言われてもピンとこない人も多いのではないでしょうか。
何となくイメージはつかめるけど、わざわざ社員に時間をとって学習させる
必要があるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。

そこで今回のコラムでは、よく言われるレジリエンスの定義から
さらに一歩踏み込んだ、「仕事で活かすためのレジリエンス力」について
お話したいと思います。

 

仕事で活かすためのレジリエンス力とは
「人間関係を良くするためのスキル」です。

研修などで人間関係を良くするためのスキル学習を
おこなっている企業は多いと思います。

コミュニケーションの取り方、
ロジカルシンキングやクリティカルシンキング、
相手に伝わる文章の書き方や伝え方など、
様々な技術を学ぶ機会を提供している企業は多いのではないでしょうか。

レジリエンスもそのような人間関係を良くするための
スキルの一つとお考えください。

ではなぜレジリエンスを「人間関係をよくするためのスキル」としたのか。
その理由は3つあります。

①相手を変えようとするのではなく自分を変えることが出来るようになるから
②業務を進めるために必要な行動に着目することができるようになるから
③周囲に相談をするようになるから

理由だけ言われてもイメージしづらいですよね。
事例を基に考えてみましょう。

 

次のシーンを想像してください。

『業者に商品を発注したら、業者のミスで違う商品が届けられた。』

納品された商品に不備があり、
その対応のために普段は生じないやり取りが発生してしまったというシーンです。

自分のミスじゃないのに、発注管理をしていたがために
関係各所への報告や対処をしなければならず、
ストレスが溜まりやすいシチュエーションです。

このようなシチュエーションにおいてありがちな行動パターン、
それは注文と違う商品が届いたのを見るや否や、
すぐに自分の感情を抑えることができずに、
業者に対して怒りをぶつけてしまうという行動です。

例えば…

「なんでこんな失敗したんだ」
「お客様の納品が今日なのにどうしてくれるんだ」
「今すぐに責任者が謝りに来い」
「ミスなんて知らない!そっちのせいなんだからどうにかしろ!」

こんな風に、自分は悪くないことを主張しつつ、
相手にどうにかしろと押し付けてしまうといった光景を見たことがある人は
多いのではないでしょうか。

これでは解決になりません。
この人に課せられた役割は「お客様の求める商品を届けること」です。

それなのに業者に「どうにかしろ」と怒るだけでは、
本来の役割を達成することが出来ない可能性の方が高くなってしまいます。

ではレジリエンスの高い人はどう考えるのでしょうか。

上と同じ事例を基に考えてみましょう。

 

まず発注と違う商品が納品された時に、こう考えます。

「失敗は誰にでもあることで仕方がない」
「今一番やらないといけないことは、お客様に商品を届けること」
「私だけでは判断が出来ないからまずは上司に相談して、対応策を一緒に考えよう」
「同時に迷惑をかける可能性がある同僚に、事情を話して協力を打診しよう」

この考えをもてるかどうかがとても大事です。

怒りに身を任せるのではなく、
自分の役割を遂行するための行動に目を向け、
行動するわけです。

この「必要な行動」を取るというのは、
多くの場合周囲の協力が必要になることが多いでしょう。

ですので、自然と周囲と連携を取るようになっていきます。

もちろん、問題が解決したら、
協力してくれた方達には感謝の気持ちを伝えます。
そして最後に業者に対して、再発防止策の依頼をします。

 

整理してみると、

①相手を変えようとするのではなく自分を変えることが出来るようになるから
→業者の行動を変えるのではなく、自分で出来ることを探す

②業務を進めるために必要な行動に着目することができるようになるから
→自分の役割は「お客様の求める商品を提供すること」であり、
これを遂行するための行動に着目する

③周囲に相談をするようになるから
→自分一人で解決できない場合、上司や同僚に助けを求める

 

この考え方を自然と出来るようになってもらうために、
レジリエンスを鍛えるわけです。

どんな業務も同じです。

自分にストレスがかかった時に、立ち止まって①②③を考えてみることで、
多くの事柄は解決に向かっていきます。

そして、このような行動をすることで周囲との連携が深まり、
また自分の役割を果たすことが出来るようになることで評価も上がっていきます。

そうすれば、自信にも繋がり、さらに連携が深まっていく、
こんなスパイラルに入ることができます。

これが「人間関係を良くするためのスキル」とお伝えした理由です。

レジリエンスを翻訳すると「ストレスを受けた時に元に戻る力」ですが、
実際は「人間関係を良くするためのスキル」であることが
理解していただけたのではないでしょうか。

 

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ビジネスに特化したレジリエンス力向上のための研修を実施しております。

ご興味ございましたら、いつでもご連絡ください。

 

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コンサルタント

井口 義隆

Iguchi Yoshitaka

井口 義隆

1985年生まれ。神奈川県出身。

経歴

大学卒業後、テレビ番組の制作会社にてバラエティ番組等のディレクターを経験。
映像業界の次のステージとして、映像機材を販売する営業職に就く。昼夜も関係なく、激務が当たり前の映像業界に関わる中で、人を大切にする企業、働いていて楽しいと思える企業を増やしたいという思いからアッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社を決意する。

セールス・ポリシー

『千里の道も一歩から。少しずつでも歩みを止めない。』

支援実績(得意分野)

  • ◆業界経験者ならではの技術を駆使した動画マニュアルの作成代行
  • ◆自身の経験から生み出した「撮影・編集ノウハウ」を詰め込んだマニュアル作成勉強会
  • ◆動画マニュアルを組織に浸透させるための事務局支援

当社での役割

  • ◆平堀、小川から出る異なる指示に愚直に取り組み、二人に指導内容の矛盾に気付かせること
  • ◆毎日夕飯の支度をするなど、女性の社会進出を本気で応援する夫の鑑が何たるかの模範を示すこと
  • ◆営業で使う動画マニュアルのサンプルを作りつつ、社内の清掃マニュアル・備品管理マニュアルを整備すること
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