株式会社アッシュ・マネジメント・コンサルティング

コンサルタント井口義隆のブログ

ハッと気づかされる大切なこと

プライベートと仕事は密接に関わっています。仕事と関係ないプライベートの
時間の中でも、アンテナを立てれば仕事に役立つことはたくさんあります。
そんな「ハッと気づいたこと」を大切にしたいという想いで毎月発信していきます。

#63

良いストレスと悪いストレス①

2023年3月31日

皆さん、こんにちは。

ストレスには良いストレスと悪いストレスがあることをご存知でしょうか。
ストレスと言うとまず想像するのは
「辛いもの」「嫌なもの」「なるべく避けたいこと」
など良くないものを想像しませんか。

私も以前はストレスと聞くと悪いイメージしか持っていませんでした。

それは、1936年にハンガリーの学者ハンス・セリエが行った実験結果から
ストレスが発見され、その実験内容と結果から
「ストレスは悪いもの」というイメージが世の中に広がっているからです。

その結果、現在でもストレス=悪いという図式を皆さんが持っているわけです。

しかし、最近の研究では、
ストレスは必ずしも悪い影響を与えるものではないということがわかってきました。

ストレスを正しく知り、自分の生活に取り込み、正しく付き合うことができれば
自分の成長にとって非常に良い結果をもたらしてくれるようになります。

 

では、良いストレスとは何なのでしょうか。

それは自分の生きている意味を感じることができるストレスのことだと
私は理解しています。

例えば仕事に置き換えてみましょう。

多くの人は

・新しいプロジェクトを託された
・自分には達成困難な目標を設定された
・昇級し、今よりも責任のある仕事を任された

このような状況下ではストレスを感じやすいと思います。

それは、今までに体験したことがない未知の業務だからです。

この3つに限定して書くならば、おそらく『失敗』をイメージしやすく、
ストレスを感じてしまうのでしょう。

上に挙げた事例であれば、新しいプロジェクトは
進め方を模索しないといけないので失敗の確率は上がりますし、
無理な目標を設定されれば達成出来ない可能性は高くなりますよね。

こういった悪いイメージが積み重なると
「嫌だな、やりたくないな」と考えるようになり、
実際に進める中で思った通りの結果を得られないことに対して
ストレスを感じやすくなっていきます。

 

ここで少し考えていただきたいのは、
こういった困難が目の前に出てきた時に、
「よしっ!やってやるぜ!」と立ち向かう人と
「いやだなぁ」と弱腰になってしまう人は
何が違うのでしょうか。

私は2つの理由があるのではないかと考えています。

1つは組織が失敗に対して寛容かどうか、
もう1つは自分の成長する未来が想像できているかです。

挑戦して怒られ、責任を取らされ、ひどければ左遷されるような組織では
誰も挑戦しようと思わないですよね。

失敗に対して必要以上に怒るのではなく、失敗を分析し、
糧にして、次の失敗をしないようにする組織であれば、
新しいことに挑戦する人材も増えていきます。

そして、新しいことに挑戦することで自分の成長をイメージできると
「やってみよう」という気持ちになります。
しかしこの「やってみよう」という気持ちを継続させることは
非常に困難です。

一時的にやってみようと思っても、数か月もすれば最初の気持ちを忘れて
「やりたくない」という気持ちに陥りやすくなります。
この気持ちが大きくなると色々なことにストレスを感じるようになっていきます。

この時に支えとなるのが、やりたいと思った時の動機です。

どうして自分は新しいことにチャレンジしているのかと悩んだ時には、
新しいことを挑戦しようと思ったきっかけ、
すなわち自分の価値観を思い出してみてください。

そうすることできっと頑張ろうという力が湧いてくるはずです。

 

周囲が自分を助けてくれるという実感を持っていて、
かつ今の仕事が自分の価値観ややりたいこととマッチしている場合、
たとえ困難なことでも挑戦し、やり遂げようと力が湧いてきます。

何とかして達成しようとする時には、
同じ事象でも「やりたくない」という気持ちよりも
「何とかしてやろう」という気持ちが強くなります。

こうした気持ちで仕事に取り組む時に、ストレスは良いストレスになるわけです。

そして困難に挑戦し成し遂げた後に振りかえると、
「あの時にこの仕事をやり切ったおかげで、今の自分はある」と
自信を持てたり自己成長に繋がったり、
自分の仕事のやりがいに気づいたりしていきます。

こういった経験を多々することで、
人生は豊かになり、価値あるものになっていきます。

 

いかがでしたか。
ストレスは必ずしも悪いものではないことが少しだけ
ご理解いただけたのではないでしょうか。

皆さんはきっと日々、多かれ少なれ様々なストレスを抱えていると思います。

しかし、今抱えているストレスは、
これからの自分の成長や仕事のやりがい、そして人生に意味を見出すために
非常に重要な出来事なのかもしれません。

今起きているストレスを意味のあるものになるかどうかは皆さんの意識次第です。

ストレスを感じた時には
一度自分にとって良いストレスなのかどうかを考えてみる時間を
確保するようにしてみてくださいね。

 

今月は良いストレスについてでした。
来月以降で悪いストレスについて書こうかと思っていますので、お楽しみに!

 

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コンサルタント

井口 義隆

Iguchi Yoshitaka

井口 義隆

1985年生まれ。神奈川県出身。

経歴

大学卒業後、テレビ番組の制作会社にてバラエティ番組等のディレクターを経験。
映像業界の次のステージとして、映像機材を販売する営業職に就く。昼夜も関係なく、激務が当たり前の映像業界に関わる中で、人を大切にする企業、働いていて楽しいと思える企業を増やしたいという思いからアッシュ・マネジメント・コンサルティングに入社を決意する。

セールス・ポリシー

『千里の道も一歩から。少しずつでも歩みを止めない。』

支援実績(得意分野)

  • ◆業界経験者ならではの技術を駆使した動画マニュアルの作成代行
  • ◆自身の経験から生み出した「撮影・編集ノウハウ」を詰め込んだマニュアル作成勉強会
  • ◆動画マニュアルを組織に浸透させるための事務局支援

当社での役割

  • ◆平堀、小川から出る異なる指示に愚直に取り組み、二人に指導内容の矛盾に気付かせること
  • ◆毎日夕飯の支度をするなど、女性の社会進出を本気で応援する夫の鑑が何たるかの模範を示すこと
  • ◆営業で使う動画マニュアルのサンプルを作りつつ、社内の清掃マニュアル・備品管理マニュアルを整備すること
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