#68
自分の感情を言えるようになろう
精神科医 和田秀樹氏が書いた『新「感情の整理」が上手い人 下手な人』を
今読んでいます。
この中に
“ケンカ”は感情を沸き立たせるトレーニングと思いましょう
という一文があります。
内容を一言で説明すると、自分の気持ちを正直に伝えましょうということです。
その結果、お互いに意見が合わなければケンカすることもあります。
でもそれを良しとしましょうと言っています。
自分の意見を言うことは大切だということは多くの方もご理解いただけると思います。
しかし、なかなか実践できないものです。
実践できない理由の一つに、相手の反応を勝手に想像してしまうということが
挙げられるのではないでしょうか。
例えば、他の人にやられた過去の経験と照らし合わせてしまったり、
経験はなくても「この人はこう思いそうだな」と人物像を作ってしまったりすること
などが当てはまります。
一度そうした人物像を作ってしまうと、そのイメージを払拭するのは非常に困難です。
日常のちょっとしたことでも不満や悲しみ、怒りに繋がってしまいます。
こうなってしまうと人間関係が崩れてしまいます。
さて、そうならないためにどうするか。
今までずっと私のコラムではレジリエンスを鍛えればできると伝えてきたので、
「またレジリエンスかぁ」と思った方、今回は違います。
この本を読んで私が気づいたことは、
相手に自分の状態を正しく知ってもらうための説明の仕方を身につけないと
ケンカすら出来ないということです。
「自分の気持ちを理解できておらず、『何となく』という言葉でしか表せない」
「自分の気持ちは理解しているけど、それを正しく説明する言葉が出てこない」
このいずれかの状態がコミュニケーションの中で何度か起きた時に、
私は説明することに対して不安に感じるようになりました。
そして結果的に、
不満は持っているけど(不満を顔に出すけれど)、反論はしない
という行動に繋がりました。
こうなるとケンカすら起きません。ただただ相手の意見を受け入れてしまいます。
これはレジリエンスだけでは好転させられません。
もちろん自分の気持ちと向き合うことは大事なので、きっかけにはなるでしょう。
しかし、大事なことは自分の気持ちを言葉で相手に伝えるトレーニングをすること。
この能力を高め、相手に伝える力を養わなければ、
いつまで経っても自分の気持ちを正直かつ正確に伝えることが出来ません。
自分の気持ちを正直に伝えられないので、人間関係も良くなりませんよね。
悪循環はいつまで経っても悪循環のままです。
ですので、自分のことを相手に伝えられない人は
自分の気持ちを伝えるトレーニングをしましょう。
必ずしも会社の中で実践する必要はありません。
私は妻と一緒に生活の中で自然と行っています。
実は今回コラムに書いたような整理も、本を読みながら妻と雑談をしつつ、
内容について説明したり、意見を交換したりすることで頭の中で整理されました。
友達、親兄弟、妻や彼女など、
自分が信頼している人、自分のことを受け入れてくれる人と一緒に
トレーニングをするといいと思います。
そうすることで、自分の意見を言えるようになり、
人間関係の煩わしさが減っていくきっかけになります。
ぜひ試してみてください。
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