#69
成長×レジリエンス
突然ですが、皆さんは自分の欠点を周囲に言えますか?
仕事で失敗した時にすぐに周囲に言えますか?
私は言えません。
私がすぐに言えない理由は、落胆されたくない、批判されたくない、
比較されたくない、出来ない自分を直視したくないといった理由からです。
他の人がいる前で出来ていないことを指摘されたり、目標達成が自分だけ
出来なかったり、やったことに対して「○○さんはすぐできるのに」と
言われると大きく凹みます。
この行動は自分の成長速度を大きく阻害します。
様々な書籍には、成長速度を早める、あるいは成果を早くに出すためには
「自分の出来ないことを認め、それを改善すること」
が重要だと書かれていることは私も知っています。
でも…出来ないんです。
過去の経験、長年の習慣によって形成されたこの思考回路を改善することは
簡単ではありません。
失敗・比較・未達など
ネガティブな出来事を直視するのはそう簡単には出来ません。
私はこうした状況を事前に回避するために
「自分は変わらないのだから、同じことをやっていれば失敗も減るし、
自分で自分に期待していなければ比較されても落ち込まないし、
目標を設定しなければ未達になることもない」
と逃げています。
さて、ここで私から弊社代表の平堀の話に移します。
平堀と話をしていると、ネガティブ思考がポジティブ思考に変わっていくから
不思議です。
先日こんなことがありました。
私は平堀に
「今受けている(長期の)研修をこれからも受け続けるか迷っています。
周囲と比べて出来ないことが多く、そんな自分を直視すると
凹んでしまって大きなストレスになるからです」
と相談しました。
すると平堀は私に次のように言いました。
「出来ないから教育の必要がある。
出来る人であれば教育をする必要がないだろう。
井口は出来るようになるために研修に参加しているのだから、
出来ないことは恥じゃない」
その通りですね。
出来る人は研修を受ける必要はありませんよね。
さらに続けて、こう言います。
「研修で苦手なことがわかるということは、自分を成長させるチャンスを
見つけたことと同じ。もし克服しようと頑張っても克服できない苦手であれば
周囲が配慮すればいい。
なのにチャンスと捉えずに、苦手を隠したいという気持ちが先行して
周囲にさらけ出さずに隠してしまうと、何かの拍子に井口の苦手に対して
周囲が気付いた時に落胆される。
だったら最初から言ってしまった方が楽じゃないか。」と。
さて、皆さんはこの平堀の言葉を読んで、どう感じたでしょうか。
「言う通りだ」と賛同していただける方も、
「正しいことはわかるけど、自分の苦手なことをさらけ出すのはどうしても嫌だ」
という方もいると思います。
話を冒頭に戻しましょう。
『突然ですが、皆さんは自分の欠点を周囲に言えますか?』
『仕事で失敗した時にすぐに周囲に言えますか?』
難しいですよね。
平堀の言うように「自分を成長させるチャンスを見つけた」
と思えたら心が楽になりますが、なかなか出来ませんよね。
でも、自分の心の中に「言うのは嫌だ」という気持ちを持った時に
「ちょっと待てよ」と自分の心に問いかけてみてください。
そして、隠すこととオープンにすること、
どちらが良いのかに目を向けてみてください。
「ちょっと待てよ」という言葉が自分の内側から出てこれば、
もうこの「嫌だ」という気持ちを乗り越えたのと同じです。
苦手を受け入れられない時の魔法の言葉「ちょっと待てよ」。
この言葉がきっとあなたの助けになるはずです。
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