#71
仏教とレジリエンスの共通点
11月23日~26日まで3泊4日、断食道場に行ってきました。
場所は静岡にある龍雲寺です。
断食といっても全く食べないわけではなく、一日一食、夕飯だけは
精進料理を食べることができます。
断食道場では和尚の説法、座禅、木魚体験、拝観ツアーなど
色々な仏教体験をすることができます。
そんな様々な体験の中から今月は2つご紹介します。
まず和尚の説法から。
和尚は
『この世の出来事はただ「起きた」という事象にすぎない。
それをどのように捉えるのかは自分次第である。多くの場合私たちは
自分がそうであって欲しいという気持ちから、自分の都合の良いように
起きた事象を捉える』
と、こう言うわけです。
皆さんも共感していただける部分はあるのではないでしょうか。
例えば…
①自分の業界の先行きに対して不安を感じる時
②部下の作業スピードが遅くて後工程の自分の仕事に影響がある時
③部下が常に受動的で、なんでも指示をしなければならない時
④上司から初めての仕事を依頼された際に何の説明もなく「やっといて」と言われた時
⑤上司の機嫌が悪そうで気を遣わないといけない時
こんな時に、きっと怒りや不満・不安といったネガティブ感情を感じますよね。
でもその心はすべて自分がそう捉えているのです。
例えば①であれば、
・新聞に業界全体に影響を与えるマイナス要因となる情報が書かれていた
・自社の売上が前年よりも落ちている
・営業をしていても顧客が興味を持ってくれない
・展示会に参加しても来客者が減った
など様々なことを知ります。
そして、その「起きたこと」から「自分の会社は大丈夫だろうか」と捉えます。
それが不安に繋がるわけです。
でもこのピンチをチャンスと捉え、それをどうやって切り抜け、成功に繋げるかを
考えられるようになれば、不安がやりがいに変わります。
これはレジリエンスの考え方にも共通します。
レジリエンスは
「落ち込んでもいい。ちゃんと普段の心理状態に戻ってこよう」
というもので、弊社ではそのためのプロセスとして
「物事の捉え方を変えよう」
と伝えています。
この物事の捉え方を変えようというのが、
仏教の考え方にも共通しているということを思わぬところで知ることが出来ました。
もう1つは座禅です。
本来座禅は心を無にして行います。
お寺では私も心を無にしようと頑張りました。
頑張りましたが…
お腹がすいているので食べたいものを考えることが多かったですが(笑)
お寺から帰ってきてからも時間がある時は座禅を組んでいます。
この座禅、帰ってきてからは心を無にするのではなく、
一日を振り返って感謝できることを思い出す時間にしています。
すると、思った以上にたくさん出てきます。
・妻の祖母と母が静岡なので断食最終日に時間を取って会ってくれたこと
・妻が静岡からの帰りの電車の時刻や路線を率先して調べてくれたこと
・妻が帰ってから私に「先にお風呂に入っていいよ」と声をかけてくれたこと
などたくさんあります。
座禅は、こうした何気なく過ごしている中にも
感謝すべきことがたくさんあることに気づくことができるいい時間です。
10分程度でもいい、毎日やらなくてもいい、ちょっとした時間をたまに作って
日頃の感謝を思い出す時間を作ってみると、気持ちがいいものです。
私の習慣として続けてみたいと思います。
さて最後にセミナーのご案内です。
12月8日と1月11日に新入社員の受け入れ強化セミナーを行います。
今回はオンラインではなくリアルセミナーです。
詳細・申込は以下をご覧ください。
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