#29
【Ha・shi -箸-】
●先日、千葉県鴨川市にある亀田総合病院へ視察に行ってきました。亀田総合病院は『日本でいちばん大切にしたい会社2』(あさ出版)にも取り上げられているESとCSの両方が高くて有名な病院です。あまりの居心地の良さに、北海道や沖縄、最近では海外からもわざわざ入院や人間ドックに訪れる方もいらっしゃるそうです。実際に、自分の目で施設を見学して、あらためて素晴らしい病院であると思いました。亀田総合病院については、近日中にHのアルバムでご紹介する予定です。楽しみにしていてください。
●さて、今回のSomething H は【Ha・shi -箸-】について書きたいと思います。突然ですが、みなさんは正しく箸を持つことができますか? 私には小学三年になる息子と幼稚園年長組の娘という二人の子どもがいますが、二人ともまだ正しく箸が持てません。食事の度に、私から注意をされ、渋々直している状態です。ちなみに鉛筆の持ち方も怪しい。よく、それで字が書けるなと感心してしまうような持ち方で器用に文字を書いています。
●ところが、世の中には箸や鉛筆をびっくりするような持ち方で操る人が少なくありません。特に若い世代に多いようで、新入社員研修等で注意深く見ていると、トリッキーな持ち方の主は年々増加傾向にあります。余計なお世話なのですが、そのような光景に出くわすと「両親は注意しなかったのかな」と考えてしまいます。私は自分の子どもたちが、大人になって今のような持ち方をしていたら、顔から火が出るくらい恥ずかしいだろうと思うタイプの人間です。
●だからという訳ではありませんが、今、子どもたちへは口が酸っぱくなるくらい注意するし、妻にもそのようにしてもらっています。その方が、絶対に将来、子どもたちのためになると思っています。箸がちゃんと持てない人に「面白い持ち方するね」と言うと、ほとんど人が「そうなんです、私はこれじゃないと書けないんです。(変なのはわかっているんですけどね)」と答えます。 ●これって「何が正しくて何が間違っているのかはわかっているけれど、直らないんだから仕方がないじゃん」というニュアンスなんですよね。私は、このニュアンスが好きではありません。子どものころからこういう感覚を覚えてしまうのってやはりよくないと思いませんか。箸なんてちょっと訓練したら、絶対に正しくもてるようになりますよ。それで頑張れないのはやっぱり問題。親や先生も根負けしてしまったのでしょうね。
●今の日本社会の閉塞感や停滞感は、大人が自ら「仕方がない」を連呼し、子どもの「仕方がない」を認めてきてしまったからじゃないかと思うんですね。その象徴が箸や鉛筆の持ち方に現れているのではないでしょうか。たかが箸から日本社会の話にまで飛躍するのは、自分でもどうかと思いますが、子どもの箸の持ち方をあきらめない親になりたいと意気込む今日この頃です。
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