#113
「こんちわッス」で、家族の心は快晴
先ほど、オフィスの近所にあるコンビニに行きました。
昼食を買いに。
私は、オフィスに一人でいる時は、大概、コンビニランチ。
カップラーメンにお握り、そして、特茶が定番。
カップラーメンには、コンビニでお湯を注ぎます。
そうすれば、オフィスに到着するや否や、カップラーメンを食べられるので。
こんなお決まりのお昼のひと時のコンビニで、行きつけのデンタルクリニックの歯科衛生士を見かけました。
「こんにちは」
と、声をかけようと思ったのですが、目線を合わせずに、そそくさと、立ち去ってしまいました。
クリニックでは、笑顔で対応してくれる礼儀正しい方なので、きっと、考え事か何かをしていて、私の姿が視野に入らなかったのでしょう。
また、先日に、こんなこともありました。
息子と、自宅の近辺を歩いていると、自転車に乗ったお兄さんから、
「こんちわッス!」
と、元気に挨拶されたのですが、
私は誰だか、すぐに判別できず、
「どうも!」
と、反射的に返すのが精いっぱい。
彼は、あっという間に過ぎ去ってしまいました。
そして、私は、息子の顔を見ながら、
「誰だっけ」
と、言いながら、記憶を辿り、数秒後に
「そうだ、蕎麦屋の店長だ!」
と、思いだした。
蕎麦居酒屋の店長が私の顔を覚えてくれていて、挨拶をしてくれたのでした。
この蕎麦屋の蕎麦は、私のお気に入りなのですが、常連というほどは通っていません。
ですから、
「こんちわッス!」
と、声をかけられても、すぐに反応できなかったのです。
裏を返せば、もし、この店長が無言で通り過ぎても、何も感じなかったでしょう。
名前は思いだせないけど、顔に見覚えがある。
こんな再会を我々は、年に数回は、しているではないでしょうか。
こんな時、どうしているか。
名前を覚えていないのに、挨拶するのは、かなり気が引けるもの。
ですので、そのまま目線をそらして、通り過ぎる。
こうしてしまうケースが多いのではないでしょうか。
私もその一人なので、声をかけそびれて、心が“もやもや”とした感覚になることがあります。
何だかわからないけど、この“もや”っとした感じ。
「お互いに名前を覚えていないから、やり過ごした。それは、それで、いいじゃないか」
と、すっきりと割り切れない。
心とは、本当に不思議なモノです。
ところで、我々は、この“もやもや”を晴らす方法を、知っています。
蕎麦屋の店長のように、
「こんちわッス!」
と、挨拶をすればいいと。
そして、相手がニコッとして、
「どうも、先日は!」
なんて返しくれたら、最高にテンションが上がることも。
こうとわかっているのなら、やればいい。
毎回は難しくても、2回に1回。いや、3回に1回。
こんな風に考えると、先延ばししてしまうので、
今度、このような人と遭遇したら、必ず声をかけると決めて、
まずは、1回やってみる。
すると、自分の気分が晴れて、ひょっとすると、相手の気分も良くなるかもしれません。
私が、蕎麦屋の店長に挨拶された時、
帰宅して、カミさんに、こんな話をしました。
「さっきさ、蕎麦屋の○○の店長に、『こんちわッス!』て、声かけられたんだけどさ、すぐにわからなくて、『どうも』しか、返せなかったんだよね」
「ああ、○○の店長ね。そんなに行っていないのに、よく、あなたのこと覚えていたわね。そういえば、しばらく、その蕎麦屋さんに行っていないけど、こんど行く」
なんて、カミさんが反応。
こんなやり取りから、数日後、その店に家族で行き、
「店長の『こんちわッス!』が気持ちよかったんで、また、来たよ」
なんて、声をかけると、
「ありがとうござッス!」
と、はにかみ笑顔で、店長が返してくれました。
このあとの私たち家族の心が快晴だったのは、言うまでもありません。