#186
アスリートに続け、ビジネスパーソン!
先月のコラムでも少し触れましたが、
バスケットボール日本代表が48年ぶりに自力での五輪出場権を獲得しました。
バスケットボールだけでなく、昨年秋には、
サッカー日本代表がW杯で優勝経験のあるドイツ、スペインを破り、
死の組を1位で突破しました。
今年に入り3月には、
野球日本代表、侍ジャパンがWBCで3度目の優勝を果たし、
6~7月にかけて開催されたバレーボールのネイションズリーグでは、
男子日本代表が並み居る強豪国を退けて、初の銅メダルを獲得しています。
少し前に時計の針を戻せば、
ラグビー日本代表がW杯で南アフリカに大逆転劇を納め、
4年後には、はじめてベスト8に進出しました。
こうやっておもなものを並べるだけでも、
日本スポーツの国際舞台での躍進が目覚ましいことがよくわかります。
そして、これらが近視眼的なものではなく、
10年、20年というロングスパンで強化してきた末に
獲得した成果であることに注目したい。
◆
・国際経験の積み重ね
・チーム強化への投資・練習環境の充実
・科学的なトレーニング手法の導入
・外国人指導者の招聘・プロリーグの設立
成功の理由はいくつかある。
なかでも、私は、
・ネットの普及による情報のオープン化
・当たり前になった若年層による海外挑戦
の2つを挙げたい。
◆
9年前、息子が中学生になり、バスケットを始めたので、
32年ぶりに中学生のバスケット試合を見たのだが、
驚いたのは190cm以上もある背の高い選手が、
ポイントガード(=スラムダンクで宮城リョータがやっているポジション)をやっていたこと。
聞けば、彼は小学生の時から注目されている選手で
今後、日本代表に選ばれる時のことを想定して190cmの高身長にも関わらず、
ポイントガードをやっていたそうです。
私が中学生だった頃は、190cmもあれば無条件でセンターをやらされていたので、
これが「隔世の感というヤツかぁ」と妙に感心したのを覚えています。
こういう選手が出現したことも、
その選手の意向をコーチやチームが受け入れられるのも、
「それが世界標準」「190cmでは早々にセンターとして行き詰る」という情報が、
オープンになっており、常識になっていたからです。
◆
これもバスケット界の話で恐縮ですが・・・
最近では、高校の全国大会で活躍した世代トップクラスの選手が、
日本の大学ではなく、アメリカの大学へ進学するケースが増えています。
サッカーでも20歳そこそこで欧州各国のチームへ移籍したり、
久保建英のように小学生の時から海外クラブチームに籍を置く選手が少なくありません。
情報のオープン化によって、アスリートとしてのキャリアの当たり前が、
20~30年前からは想像できないくらいにアップデートしているんですね。
◆
翻って、ビジネスパーソン。
情報は十分にオープンになっています。
翻訳ソフトも性能がアップし、ドラえもんの翻訳こんにゃくの如し。
言葉の壁も格段に越えやすくなっていますが、
海外挑戦の方は、今一つパッとしません。
博報堂生活総研「生活定点」調査の結果では、
海外で働きたい若者の割合は14.7%(2022年時点)に留まっています。
スポーツ界が着実にプレゼンスを高めてきた時期は、
政界・経済界にとっては、ちょうど失われた●年と呼ばれる期間と重なります。
政治・経済の閉そく感を打破するには、
ちまちま最低賃金の引き上げをおこなうのでなく、
各界に大谷翔平や八村塁を誕生させるのが得策だと思うのだが、
難しいか・・・
メジャーリーグで日本人がホームラン王になる日も、
サッカーで日本がドイツやスペインに勝つ日も、
日本人が7フッターの外国人の頭の上からダンクシュートを決める日も
最初はマンガでしかなかったけど、実現する日が来た。
きっと政治や経済も。
アスリートに続け、ビジネスパーソン!
「続け」ではあまりに他人任せですね。
もとい、アスリートに続こうぜ、ビジネスパーソン!
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